こんなんレイプよ。脳のレイプ。完全に犯されたわ。
でも、私はレイプされ身ぐるみ剥がされ捨てられたことによって今、「道端で真っ裸になって横たわる」ことを許される「大義名分」を手に入れた。傷つけられた代償に、被害者になったことで、許されている。この、道端での 裸の状態が変態的に清々しく気持ちいい。でも、絶対誰にも見られたくない。
そんな感じの感覚を得られた映画でした。
私は割とこんな感じの恋愛というよりも、次々違う人とワンナイトをバコバコ繰り返すような人間なんですせどね。
だけどもそれなのにまるで「私自身」を尻の穴まで見つめられてそのまま映画にされてしまったような、何でかそういう不思議な感覚がある。なんかそれが、冒頭に書いてる「レイプ 〜 見られたくない」までの感じかな。
だから、なんか変な話、「犯してくれてありがとう」って感じ。
たぶん、私この感覚を得ていなかったらそんなにスコア高くなかったとは思うんだけど、この感覚がすごくデカい。
この映画を一言で言うなら「男が女に勝てるはずがない話」なのかな。散々言ってたじゃんけんで、パーで勝つのとかその象徴に思える。
あと割と、「あぁ、この掛け合い良いな」ってなる所はちょこちょこあったなぁ。普通この場面のセリフ書いてたらここでつい本音をポロっと零れさせたくなっちゃう❣️ってところでグッと堪えさせきったり、結構な精度で察し合ってたり。かなり言葉が多い作品だったし、ちょっとノイズに感じる時もあるにはあったけど、「言葉で見ると成立してないが、話すと成立している掛け合い」が仕込まれてるところには仕込まれていて、それが観続けられる一つの要因ではあったかな。