あやの

花束みたいな恋をしたのあやののレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.3
悪くない。
全体として好感が持てる作品なんだけど、
でもこんなヒットするほどか~?と思いもする。

脚本家は大好きなドラマ「カルテット」「大豆田とわ子と三人の元夫」の坂元裕二。
この時点で期待ぶち上げてしまってたかな。
今やってる「初恋の悪魔」も期待してたほどじゃ全然なくて…。

事件性と、主役の中身が大人かと、キャラ達の個性と会話のキレかな~?
好きなやつと他との違い。


4、5年間のカップルの始まりから終わりを描く。
でも何が面白かったか、良かったか、てあんまり出ない。普通すぎて?
そもそも成立したカップルのラブストーリーは私にとって面白くないのでは?笑

今まで観て良いと思った恋愛ものって、そういえば片思いとかカップル成立か振られるまでか、ストーリー自体がひねってあるとか面白いとか。別の要素が強かったりとか、泣けるとか…そんな気がしてきた。エンタメ、フィクションに振り切ってたのか。

今作は客観的に見て劇的なことは起こらないけど、恋人同士の喜怒哀楽が共有できていた幸せな時代から、決定的なズレが蓄積され、お互いへの気持ちや興味が終わってしまうまでの過程が丁寧に描かれている。と思う。時間の進行を意識させつつ。
それなら本来の恋愛ものってこういうものを言うのかもしれない。終わりまで描いたもの。いやもはや人間の成長物語?


以下ネタバレあり













男側の、とりあえず結婚!て言って元サヤに収めようとするのリアルにいそう。
そして相手の価値観を否定するのが子供でウザすぎる…。
いや今までとの環境の変化やプレッシャーで苛立ちを感じるのは仕方ないけど。それがまた悲しい。

ファミレスで別れ話をするシーン、
あの頃の私たちみたいなカップルを置いて対照とさせるのはよくあるやつだけど、でも重ね過ぎでやりすぎ!てなった。いや泣いたけど😂


でもラストはスッキリとした終わりで。
お互い前向きに次を生きてますって活力を感じて良かった。

個人的にはイラストにまた興味持って欲しいけど、そこも含め個人の自由だからね…。

あと菅田将暉、出過ぎで見すぎでもはや上手いのかも分からなくなってしまった。菅田将暉、としか判定できない。
あゝ、荒野は鬼気迫ってて魅力あってすごく好きだったんだけど。


以下細かいとこ

・終電逃して朝まで飲むことになったサブカル感のない男女、いるいる~無理~笑
「俺マイナーなの観るよ、ショーシャンクの空にとか」
「え、何それ泣けるの?」
「超泣ける~」
苦笑しかない😂😂
関係ないけど自分の就活の時に京王電鉄の就活パンフレットに社員10人程へのアンケートに好きな映画って項目あったんですが5、6人がショーシャンクの空にって書いてて😂😂😂ってなった。
いや好きだし素晴らしい名作だけど…
日本人受けするけど…
なんかね…笑

・宝石の国、私も好きだけどあんな号泣シーンあったっけ…
大分おセンチじゃないと泣けない漫画なような(私は泣いたけど)。その辺りサブカル理解感が出ていいのか?

・押井守あのためだけに出てくれたんだ😂
あやの

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