このレビューはネタバレを含みます
間違いなく恋愛映画というくくりでは一番好きな作品でした。
カップルが出会って、付き合って、別れるという5年間の物語というだけなのに、坂元裕二の脚本によって、人間の持つおかしみたっぷりに描くことでずっと飽きずに見てられる映画になっているのが素晴らしいです。
サブカル要素が随所に散りばめられているのですが、ただ作品やアーティストの名前を出すだけのものではなく、二人が共有してた価値観から片方が離れてしまう変化の象徴として扱っている点が上手いと思いました。
花束はいつか枯れてしまうけど、
咲いていた時のことを覚えてられるなら無駄にはならないと思います。
恋愛のみに限らず、最高が永遠にはならないというのは、人間が抱える普遍的な虚しさなんだろうなぁと感じさせてくれた作品です。