もとしょん

花束みたいな恋をしたのもとしょんのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.3
「女の子に花の名前を教わると、男の子はその花を見るたびに一生その子のこと思い出しちゃうんだって」
作中に出てくる固有名詞の数々は、ふと相手を思い出してしまう時のフックになっていて、それを“花束”って言葉で表現してるのが素敵だなと思った。

また、イヤホンが実はLとRで別の音を出しているって話は、好きなものや時間を共有できていたはずの二人が徐々にすれ違ってしまったことの要因の説明にもなっていてスッキリ。

比喩のうまい映画はやっぱり見応えある。ラストのオチもユニークで完璧だった。