ひとことで言えば世間知らずの若者の恋愛映画という感じ。2時間は冗長。6分くらいのMVでいい。初めて1.5倍速で見た映画となった。
固有名詞を多用する演出は親近感を演出するよりも、ステレオタイプすぎて安っぽい印象を受けた。あと自分の好きなバンドの名前を使わないでほしかった。そのバンドを好きな人=サブカル好きみたいな図を作らないでほしい。パズドラとかワンオクとかの使い方も失礼。音楽とかゲームとかで人にレッテル貼りをするなよと言いたい。
全体的にどこかで聞いたような話が続き、薄っぺらい。中盤以降の仲がぎくしゃくするところも、あるあるだな~と思った。というか、あるあるが盛り込まれすぎてお腹いっぱいだった。これでもかと共感を誘ってくる強引さはあまり好きではなかった。
演出が分かりやすすぎるのも安っぽい感じにつながっている。例えば、すれ違いがある度に男女両方のモノローグが差し込まれ、それぞれの解釈が語られるところ。見ている側は二人が何を誤解していたか分かるのだが、いちいち語らせるのも野暮。見ている側で汲み取るので、全部言わなくてもいいです。
最後別れるところはちょっと可哀そうだったけど、いい思い出できてよかったね!という感じ。もう少し若かったらもっと面白がれたかもしれない。やっぱり主人公二人と年齢が近いほうが素直に共感できて感動できると思う。