ここ最近で一番好きだった恋愛映画。
有村架純演じる絹と菅田将暉演じる麦の物語。この二人がめちゃくちゃ良い。二人の間に長く同じ時間を過ごした空気感があったように思えた。
自分の周りにあるものがたくさん登場して、彼女たちの存在をとても身近に感じた。
どこかで見たことのある風景や漫画、音楽、映画などが登場し、触れた部分の多い人にはもっと共感する映画だと思う。
二人の幸せな時間が多く描かれているだけに、段々と一緒にいられる時間が少なくなって、言い争いが増えてくる感じがすごく悲しかった。
トゲのある言い方良くないなぁとか、その本の置き方嫌だなぁとか、彼女と、今作を観ている側からはわかる部分が彼は全くわかっていなくて、もやもやするシーンがたくさんあった。
素敵な出会いをした二人を見たからこそ、ここが嫌だなぁ、もう少し言い方考えよ？、そんな言葉をそう感じた時に言えたら良かったのにと思ってしまい、つらかった。
花束みたいな、綺麗だけど長くはとっておけない恋が描かれていた。
