このレビューはネタバレを含みます
いつかは観ないとなと思っていた作品で、Netflixの公開終了が近いということで。
事前に耳に入っていたのは「押井守がダシにされて付き合ったサブカルカップルがなんやかんやで別れる」「菅田将暉がパズドラしかできなくなる」という点のみ。
序盤はたのしく、中盤以降はグロく、最後の最後には美しい、そういう作品だった。泣いた。
冒頭、主演のふたりが出会う。互いに何か思うような表情だったので、「これからも何度も偶然出くわして恋が始まるやつね」とか思ってたら過去へ飛ぶ。おそらく今のは別れた後なのだと悟る。
この仕掛けによって、どれだけふたりが仲睦まじくしていようと、観客はこれから待ち受けている破局を常に意識させられる。
実際に、中盤からはふたりがすれ違っていく様がこれでもかと描かれていく。かなりキツかった。
最後のファミレスで、うまいこと収まりかけたところに若い男女がとどめを刺すの、むごすぎた。
一応着地としては爽やかで救いのあるものになっていて、気分が沈んだままにならなくて済んだのはよかった。(とはいえ破局後のほうが良い関係になってるのはなかなか堪えた)