このレビューはネタバレを含みます
最初に2人の別れを伏線として見せつつ、恋の盛り上がりから終わりまでの心の機微を丁寧に描写した作品。
偶然の出会いからの2人の微笑ましく情熱に満ちた蜜月が描かれるも、恋の終わりがわかっているので、観客はずっとモヤモヤした気分を引きずりながら見守ることになる。
少しずつ着実に終わりに向かってすれ違いが増えて行く2人を、何気ないワンショットやモノローグで自然に表現していて、観客に違和感なく少しずつ感じさせる手法は巧いなぁと感心してしまった。
花束みたいな恋…というのは、花束のように綺麗で、それでいて美しさのピークを境に少しずつ萎れていく事が避けられない2人の関係を表している。そしてそれは、世の中の若きカップルの多くが経験する普遍的なテーマなんでしょう