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花束みたいな恋をしたのなのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.2
「胸キュン」と呼ばれる邦画を毛嫌いしているが、坂元裕二脚本と主演二人を信じて、劇場で鑑賞。オープニングから自分の趣味嗜好の「好き」が溢れていてワクワクしたが、二人が別れる前提で進むストーリーが辛くて、再鑑賞に二の足を踏んでいた。
そんなこんなで3年前の作品とは驚き。
当時「良くある恋愛映画だね」と言っていた知り合いのことを「あんたは今村夏子のピクニックに無感情な類いの人間だし、大っぴらにワンオクも聴くのだろう」と思った記憶が懐かしい。
この映画のことを誰かと語りたいが、人種が物凄く限定される。それは、麦くんと絹ちゃんの奇跡の出会いのよう。
本作のサブカル系カップルの好みが自分に刺さりまくって、本当に尊くて、好きなディテールを上げたらキリがない。
二人にはやっぱり別れて欲しくなかったが、男と違って、女は別れるって一度決めたら、覆らないのよね。
でも二人とも、何となく今の恋人とは続きそうもないし、自分の妄想の世界線では、復縁ありかも…と思ったりする。
躊躇しないで、早く二回目を観れば良かったなぁ。
当時は存じ上げなかった脇役の方も、今では主役をやられたりして、そこも楽しませてもらった。
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