ノラネコガール

花束みたいな恋をしたのノラネコガールのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
1.5
サブカルというくくりの演出が浅すぎて見ていられなかった。モテキは最高だったが、この作品はサブカルを冒涜してるとすら思う。

非サブカルの人が「とりあえずマニアックな作家名や作品名出しまくってフック多くしたらファンが喜んでホイホイひっかかってくるでしょ」って羅列しまくっただけの浅はかさがエグすぎる。


好きな作家や作品の内容や好きな理由には一切触れず、話に絡むこともなく、
ストーリーに絡むのは、架空のブログと、なぜかサッカーW杯のエピソード。


そもそも守備範囲が広すぎる上に好きな作家に一貫性がなさすぎて嘘松すぎるし、大学生が追えるコンテンツ量じゃなさすぎるし、なんか趣味が古い。

小説と音楽と映画と漫画と映画(邦画アニメと古い洋画まで網羅)とRPGゲームとラジオとテレビ番組とお笑いライブ?(しかもお笑いは天竺鼠だけ。謎)そこにミイラ展と水タンクに、サッカーW杯の名言とSMAPの解散?え?
どんだけ広く浅くなんだ?

そして男が着ているTシャツも、ナンバーガール、スチャダラパー、そしてCASCADE?は?カスケード?なんでやねん?突然のビジュアル系びっくりしたわ。見間違えか?
きのこ帝国も好きで菊地成孔の粋な夜電波も聴くんやろ?どんなチョイスやねん、、、

好きな音楽ジャンルめちゃくちゃすぎやろ。

てかフェスもライブも行かないし、そんな古いTシャツどこで買ってるんだ?ディスクユニオン?メルカリ?

あと一度も海外行かないのに地球の歩き方あつめてるとかも頭おかしすぎる。情報が古くなるやろ。

あとミイラが好きなサブカルって何?ミイラ好きなら考古学に興味湧くよね?なぜ好きなのかの説明ゼロだし、その後一度も話題に出てこないし、本当に全てが浅すぎる。

それに、お笑い単独ライブの日に焼肉行ってすっぽかすって、本当に好きなの?ステージ立つ芸人に失礼やと思わないの?
めちゃくちゃ憧れの先輩からの誘いとかでもなく、名前も覚えていない男にたまたま会ったからって飯行く?

(スケジュールうっかりしちゃって行けなかった男はしょうがないとして、覚えてたのにお笑いよりクソな男を選んだことが最低。)

あとセーターおろしたばかりなのにって何?
どうせおごってもらってるんやろ?文句あるなら違う店がいいなって言えや。


自分にはクリエイティブのかけらもないのに、マニアックな作家がすきなことを高尚な趣味をもつ自分は特別だと自尊して、
周りを見下して心の中で悪態つきまくってるとか、性格悪いビッチすぎじゃない??



ちなみに、この映画からサブカル詳しいです自慢トークを除くと、
仕事忙しくなってセックスレスになったのを女が耐えきれずイライラして別れた話。
付き合う時にキスが多めがいいって発言していたしね。


あとクリエイティブ業界をまわしてる広告代理店を馬鹿にしてるのも謎。オリンピック関わってるとかめちゃすごいやん。
彼氏はイラスト上手いんだから代理店からちゃんとした仕事まわしてもらえるように売り込めよ。情弱かよ?

(イベント会社の社長にもイラスト売り込んでやれよ。彼氏を応援する気持ちゼロすぎない?)


あと、かまってちゃんな彼女が別れたくなる理由はわかるとして、
彼氏は彼女と暮らすために嫌な仕事はじめたくせに彼女と別れたら人生に何が残るんや?
彼女が嫌がってるんだから一旦会社やめたらええやろ。そろそろ転職できるくらい貯金たまったやろ。

本当に何から何まで意味不明なくらい浅はかすぎて、サブカルを馬鹿にしすぎていて、怒りが爆発してしまった。


脚本家はドラマとか多く手がけてる有名人らしい。
韓国ドラマとかと比べて日本のドラマのレベルがめちゃくちゃ低いのは、こういうことなのかもしれん。視聴者を舐めすぎ。


あ、でも、パズドラしかできねぇんだよ!は、おもろかった。