Ryoma

静かなる男のRyomaのレビュー・感想・評価

静かなる男(1952年製作の映画)
4.0
バイオリン🎻やトランペット🎺を基調とした弦楽器・金管楽器の軽やかな音色とメロディーに載せて紡がれる少し不器用な男女2人の愛と絆が、アイルランド🇮🇪の雄大な自然をバックに映し出されていて、彼らが緑でいっぱいの大自然を幸せそうに駆けていく様は、多幸感で満たされていた。

“婚姻“に関する当時のアイルランドの家父長制的な古いしきたりがわかる場面があったり、“男尊女卑“の考え方が投影されていた時代背景を垣間見れたり、現代の“フェミニズム“に通ずる一種のテーマを感じた。

村上春樹氏が辛いときに頑張ろうという意味も込めて何度も鑑賞しているという本作は、度重なる苦難や悲しみに負けず、その土地に根付くしがらみに縛られずに自分らしく生きていこうという強いメッセージが感じられるとても前向きになれる作品かなと感じた。


memo📝
アカデミー賞(1953)撮影賞、監督賞受賞
Ryoma

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