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木靴の樹のlamiのレビュー・感想・評価

木靴の樹(1978年製作の映画)
4.3
「生きる」ということの厳しさや美しさをこれでもかと言う程に感じられる作品。全編自然光で撮られているということもあり、壮大な自然や農民の暮らしがとてもリアルに描かれています。

ジャケットにもなっている、男の子ミネク。『ミツバチのささやき』のアナ・トレントのような無垢で濡れた黒い瞳が印象的でした。口数は少ないけれど存在感があって不思議なパワーを秘めているような・・・

ラストは慈悲深く慎ましく生きるあの一家に、どうか奇跡が降り注ぐよう祈るばかりでした。
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