Meow

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド/エクステンデッド・カットのMeowのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

いやー、タランティーノ作品だね!

パルプフィクション的なドタバタ群像劇!

ディカプリオとブラピそれぞれの話でキャラクターの人物像がしっかり分かって。
そうするとまた2人が一緒になった時のストーリーが際立って良い。

ディカプリオも落ち目とはいえ、プロ意識がしっかりあって不甲斐ない演技した後、トレーラーで自分で自分を鼓舞して臨んだシーンの達成感に思わず涙するシーンとか。
今でもこんな演技できるんだぞ!っていうね。
涙もろいディカプリオが可愛いんだこれが。
ディカプリオって若い頃はやっぱりビジュアルが悪目立ちしちゃって演技は評価されなかった?記憶があるんだけど、実は演技派も演技派なんだよねぇ。こっちも思わずグッと来たわぁ。

ブラピはずっと飄々としてて、でもそれが「爪を隠す鷹」って雰囲気がプンプンしてて良いんだ!
いつ誰が何を仕掛けてきても絶対返り討ちにできる!って自信が見えるのがクールなんだよ!
ヒッピーの巣窟(牧場)に行った時も、相手は大勢いるのに全く怯む様子がないし。
あんな不気味な雰囲気で大勢に囲まれたら、ビビるはずなのに最初から最後まで自分主導なところがカッコ良い。
後から応援に来た男もやっつけるのかと思いきや、既にタイヤ交換終わってさいなら〜ってね。
からのラストでそう来たか!
(っていうか最後まで家に残ったあの女の子、ちょい役にしては凄い存在感だなーと思ったら。
ダコタファニングだと?!こっちも演技すげぇ。
あっちの男じゃなくて、この女の子がリーダー格なのかと思ったわ)

最後、ブラピがとんでもなくかっこいい!
もっとやっちゃって!って感じ。
ピットブルもさ……めちゃくちゃ怖いけど、いざって時にこんなに頼りになるとは有難い。
ディカプリオも火炎放射器で女をやっつけるんだけど、序盤からの涙もろいチャーミングさからくるコミカルな雰囲気がいいんだよね。

最後、本当にブラピとディカプリオ大親友に見えるんだよねぇ。
次の日ベーグル持ってちゃんとお見舞い行ったかな?
シャロンと飲みすぎてまた二日酔いだったりしてね(笑)

そしてシャロン繋がりで映画にまた出演して、ブラピとコンビ復活して幸せにやってほしい!
映画のその後も幸せであれと思っちゃう!

コメント見ると結構「よく分からなかった」って言ってる人が多いけど、シャロンテート事件を知ってるのと知らないのでは全く違った見方になると思う。めちゃくちゃ勿体無い!

タランティーノやキャストとロマンポランスキーの実際の関係がどうだか知らないけど、本当にめちゃくちゃ優しい映画だったなぁ。
本当はこうだったら良かったのにっていうIFの世界の映画。

最後、ブラピやディカプリオがこれでもか!ってくらいに犯人を滅多打ちにするけど、犯人に対する強い怒りの表れだと思うと、あれくらいやらないと気が済まなかったんだろうな。

妊婦を殺すなんて非道極まりない。
何が悪魔だよ……1人で勝手にやってろ!
あれくらいされて当然だ。
理不尽な暴力に対する怒りはあんなもんじゃ済まされないんだよ!
3人と言わず、牧場にいた連中全員とっちめてやりたい!

マンソンセズと女たち?チャーリーマンソンと女たち?とかいう犯人側の映画もあるみたいだから、機会があったら観てみようかな。

そういやシャロンが映画館に行って自分の出演シーンをニコニコしながら観るところ。
全然顔違うやんって思ったら、本物のシャロンテートの映画なんだって。そりゃそうだ。
Meow

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