ゆうた

ダーティハリーのゆうたのレビュー・感想・評価

ダーティハリー(1971年製作の映画)
2.0
いやーつまんなかったです。
102分のはずが、体感130分くらいに感じた。
50年前の映画にあれこれ言うのもなんだけどね。
正直、かなり冗長に感じました。
冒頭の女撃ち殺すところやけに長いし、その後の銀行強盗に遭遇するところ話の本筋とまったく関係ないし、相棒とのやりとりもいまいち消化不良で有耶無耶になって最後は関係なくなるし、犯人にあちこち連れ回されるシークエンスも長いよ。
チンピラに遭遇して金取られそうになる件って本当にいるか?
ホモにナンパされる件とかも必要ないじゃん。
総じて見ていてダレる。
一方で、ストーリーとは別に真っ暗な夜のシーンはいちいちかっこ良かった。
最後、「あの刑事がなんでいるんだ!」からの突然のアクションパートもテンションが上がる。

好ましい点として、変にジメジメしてないところがあげられる。相棒が死んで、残された恋人と恋仲になってとかそういうのがない。
ハリーさんの奥さんが死んだのもさらっと流されている。
色恋に発展する気配一切なく、あくまで刑事と犯人の二人きりの関係性のみっていうのはからっとしていて見やすい。

『ダーティーハリー』が刑事側の視点のみで進むのに対し、似たような型破り刑事もの、つーか明確に本作の影響下にある『21ブリッジ』が犯人側と刑事側、二つの視点を交えつつ90分ほどで収めているのを考えると、映画の話法というかストーリーテリングの技術がだいぶ進歩してるんだなと思う。
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