イーストウッドがかっこよすぎる。OP、彼が初めて出てくるカットはかっこよすぎて笑うしかない。おかしい、なぜこんなにもかっこいいのか。おかしい、なぜこんなにもかっこいい俳優が、その後あんなにも素晴らしい作品群を作るのか。
ストーリーは極めて単純でわかりやすい。一つの事件を順序を追って描いて行き、その過程でキャラハンの感情が変化していく。うまいのは、キャラハンが怒るにつれて観客まで怒るように仕向けられているところだと思う。
犯人が狙う対象も徐々に異常性にとんでくるし、彼自身もむかつく言動をとるようになっていく。
キャラハンが引く最後の引き金は彼だけではなく観客全員が引いたのだと極めてナチュラルに言える(これは許されざる者にも共通する感覚のように思う)。
ただところどころ、あまりにオーバーで笑ってしまうところが見られる。異常者性の発露なのかもしれないが、特に犯人の描写がひどく、ナイフを刺された場面なんかは「大丈夫か?」と親身に聞いてみたくなる。
まぁなにはともあれ、かなり面白かった。