Haruna

カモン カモンのHarunaのレビュー・感想・評価

カモン カモン(2021年製作の映画)
3.5
産後初の映画館。
やっと、やっと来れた。
あぁ、久しぶりだ、この音、この映像。
幸せだなぁ。
映画館で観る映画っていいなぁ。


久しぶりの映画館で観たのは
何の前情報もなしに時間的にちょうどやってたこの作品。

モノクロ映画だった。
叔父さんと甥っ子の心と心の対話の映画とも言うのかな?
カラーではないのは心の声に焦点を当てやすくするために余分な情報となる色を取り除いたのかしら?
だって今回の映画は
“音を録る(録音)”や“音や声を聞く”が重要なテーマだと思ったから。

印象的だったのは
デトロイトとニューヨークの子ども達のインタビュー。
危険や治安が悪いとされるデトロイトの子たちが語る未来は明るく希望を持っていて
物に溢れ豊かそうに見えるニューヨークの子たちは未来を悲観してる。
何とも言えない気持ちになった。

じゃあ日本の子たちは?
日本の子どもにインタビューをしたらなんと答えるのだろう。

インタビューを聞いててビックリした。
自分たちの言葉で自分の思いや考えをハッキリと話す子どもたち。
日本の子たちは自分の言葉でどれほど自分の思いや考えを表現できるのだろう。
では自分自身は?
もうすっかり大人になってしまったけど
自分のことをちゃんと自分の言葉で話せる自信が正直ない。
インタビューを答えてた子たちの語彙力に驚かされた。
これが小さい頃から自己を表現することを大切にされてきた国々の結果なのだろうな。凄いなぁ。
コロナ禍になって強く思う。
流されるだけじゃダメだ。自分で考えて動くこと。

この映画を親になってから観てるから
色々共感するし、今後息子とどうやって接していこうかと考えるキッカケになった。
元々赤ちゃんとして扱うことはしてないけどこれからはより誠実に、ね。
そして仕事としながらの子育てがいかにハードモードか思い知ったのでこの先が不安。笑

劇中に出てきた「ママの本当の心は知らないし、僕の本当の心も知らない」的なこと。
そうだね、子どもだからってコントロールしようとするのではなく個々として考える、大切だね。

未来はどうなるか分からないけど、この先もずっとずっと続いてく。
Haruna

Haruna