TaiRa

カモン カモンのTaiRaのレビュー・感想・評価

カモン カモン(2021年製作の映画)
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両親の話やり終えたら、今度は親が死んだ後に子供と関わる話でとことんパーソナルだなマイク・ミルズ。

ドキュメントとしての子供インタビューから始めて、未来と記録(と記憶)にまつわる話が展開される。カオスとしての子供に対峙する事を余儀なくされた中年男の学びと漸進的進歩を描く正しさがミルズっぽい。感情を言葉にする大切さを言葉を用いて描写したり。少しアポロジェティックかな。まだ、男の弱さを明確に描く必要があるタームなのかもしれないが。音楽やってるデスナー兄弟のザ・ナショナルにしたって立ち位置はミルズと同じ。リベラルな白人ヘテロ中年男性の表現者という点に自覚的なところとか。ザ・ナショナル関連のショートフィルムでコラボしてからの流れに今作もある。ルックも。モノクロ映像に柔らかさがあってロビー・ライアン流石だなと。子供の無秩序さが理に適い過ぎという気もする。子供はもっと意味分かんなくて面白い生き物だと思うぞ。日常的な育児あるあるで話進めるのは良いけど。子供持つ親とか観たらどう思うんだろ。子供持つ前に観るのは良いかも。人間育てるの大変だなって思えるし。子供の頃に「この瞬間を覚えておこう」と思ったやつって結構覚えてるよね。問題はその瞬間にそう思えるかどうかで。ホアキンはやっぱ普通の人を演ってる時が上手さ分かるね。
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