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カモン カモンのudonのネタバレレビュー・内容・結末

カモン カモン(2021年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

もう人生でいちばん好きってくらいすべてが好きだよ!!!!まだ興奮してる!!!

まだ観ぬ映画のために☆4.6にしてるけど気持ちとしては☆5だよ!!

死ぬまでにあと5回は観るゾ!しかも映画館で観たい!!

まず音が良すぎたよね、初っ端から最後まで、音楽も音楽以外の音も、最高すぎた。テンション上がる〜!!!!久々に心が震える感覚がした!!!(音楽だけで既に)
映画館で観て絶対に正解だった!!

いちいちぴったりすぎるんだ。綺麗な音楽で映像を美化してるわけでもない。綺麗な音楽ってことなら月の光はピアノだったはずなんだ。でも管楽器の月の光があそこまで美しく心に寄り添って響いてくれるのはなんでなんだろう、もう感激した!
音楽に合わせて映像を補助的につけてるみたいなくらいに思えて、白黒でよかったわぁマジで、、とか思ったり笑。

でも進んでいくにつれ音以外も好きすぎるって気づいて震えた。。
ううぅ。。すべてが好きすぎた。。

セリフも好きだし、出てくる人間たちも、その関係性も好きだ。そして白黒なのに鮮やかな映像もとっても好きだ。ごちゃごちゃしてなくて、音や他のことに集中できるからちょうどいい。

ジェシーもジョニーも演技自然すぎてすこ。

ジェシーにもとても共感した。私はもう子どもではないけど、まだ完全に凝り固まった大人でもない。子どもの頃のことも忘れたわけじゃない。

ジェシーは色んなことによく気づいてるけどまだまだ子どもだ。未熟だ。でもおじさんだって未熟だし、人間なんて大人でも本当はよく似た気持ちを心の奥底では持てるはずなんだ。気づかないことに慣れてしまっているだけなんだ。って思うよ。
お母さんはストレスに耐えてるように見せかけて実は人前で発散してるんだ。その理不尽さに子どもは気づいてるよ笑。

自分で言うのもなんだけど、私も子どもにしては賢かった方だと思う。どうでもいい知識の習得に大喜びし、家族に得意げに話した。周りがどうすれば困らないか知っているし物分かりもよかった。家族が喧嘩するのを見るとただこれを我慢すればいいだけのことでなぜ喧嘩になるのか馬鹿馬鹿しいからやめてくれと思っていた。母がイラついて家事の時にバカでかい音で作業するのはまあ今でも嫌だけどなんとなく不安な気持ちでうずくまっていたしそれは誰にも言えなかった。(21歳なってからもある程度ストレス溜まってた時にそのバカでかい音を聞いて大泣きしましたねベッドで1人で笑)
でも結構甘やかされていて、そして愛情が自分より姉に向いているのではないかと思ったときにはイジけてカーテンやクローゼットに隠れてしばらく出ていかなかった。
そんな幼いころのことをずっと忘れていたのだけど思い出しました。
何を書いているんでしょうね今、話が逸れすぎました。

本当はみんなお互いを理解できなくて当たり前で、愛情も簡単に感じられるものではないと思う。だから彼に共感するのだけど。

きっとジェシーはこれからたくさんの人と出会い、たくさんのものを見て、知って、ジョニーのことなんてぼんやりとしか思い出せなくなってしまうと思う。悲しいけどみんなそうなんだ。

幼い頃のあのキラキラとした純粋な喜びや心からの孤独に怯える気持ち、それは大人になったらだんだんと感じなくなるもの。

子どもたちの言葉の力がすごい。すべての言葉がとても良かった。

あとは、最後の方にベッドで読み聞かせしてた本、あの言葉たち、素晴らしすぎた。。

ノート取りながら観たかったレベルだよ😭

うわーーん、到底言語化できないのだけど、とにかく好きだった!!
泣いたりはしてない。個人的に泣ける話でちょっと涙が滲んだくらいで、別に泣きポイントがあったわけじゃない。それもよかった、下手に泣かせにかかってない。
面白くてクスッと笑ったところもあった。でもそれも笑わせにかかってるわけじゃない感じ。好きだ!!!!

ヴヴヴンもういっかいみたい!!!!何回でも観たい!!!

いま興奮しすぎてるんでまた書き直しますね。


パンフ読んでなんで自分がこの映画こんな好きなのかちょっとわかった。
⚠️以下、ネタバレします⚠️
繊細なジェシーは双極性障害の父と関わる中で混乱してきただろう。
不安や愛されたい気持ちを上手に表現できないジェシーに
ジョニーが寄り添い、辛かったら叫んでいい、甘えていいと教える。
この世界に自分を受け止めてくれる人がいて、自分の居場所があると
ジェシーはジョニーとの関わりのなかで感じるようになる。
これはわたしがずっと誰かに教えてほしかったことだったんだな。
きっと他の大人でも頭でわかってても実感がない人はいると思う。
あとミルズの映画には人生を俯瞰する視点があると書いてあった。
きっとわかりあえるということを描くとき、ミルズは
決してわかりあえないということにも触れると。
誰かとともにいることの喜びは、誰かとともにいることの不安や恐れと表裏だと。
そういうところが嘘くさくなくて、でも映画は優しくて、とっても共感するし好き。
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