クロスケ

カモン カモンのクロスケのレビュー・感想・評価

カモン カモン(2021年製作の映画)
3.8
本作のホアキン・フェニックスは『パリ、テキサス』のハリー・D・スタントン、『ユリイカ』の役所広司、『SOMEWHERE』のスティーヴン・ドーフなどのように、多感な子どもの傍らに寄り添う、不器用な中年男を演じていますが、その佇まいに「芝居をしてやろう!」といった気負いはなく、極々自然に、ただそこに存在しようとしています。
それでいて『ジョーカー』のような漫画チックなキャラクターも演じることができる技量も兼ね備えています。

同年代のアメリカの俳優の中では、ちょっと別格ではないでしょうか。そのくらいの静かな凄みを感じました。
クロスケ

クロスケ