このレビューはネタバレを含みます
昨年大変評判良かった作品ですね。これもA24だったのか、凄いなー基本ハズレ無しですね！
ラジオジャーナリストのジョニーは甥のジェシーの面倒を見ることになり、2人は徐々に心を通わせる、ってお話ですね。
地味そうだなーと思っていて、まあ地味ではあったし、割と予想通りのお話ではありました。でも、評判良いのも納得できる作品ではありました！
子役のジェシーが可愛いし、名演技っていうか本当に演技？と思うくらいでした。凄い！年齢の割に子供っぽく見える場面や、急に大人っぽい事話すなーという場面もあり、子供のアンバランスな描写は繊細で実在感しか無い！
ホアキンフェニックスは、最初、知らない俳優さん？と思って見てしまっていた。気付いた後も、あれ、こんなお顔でしたっけ、とか思ってしまった。最後に見たのが多分「ジョーカー」で、素顔が少なかったってのもあるのか？w いや、この役の実在感が凄かった！ってことかもしれない。
もうちょっとラストで派手に2人の感情が爆発するようなシーンがあるのかな？と思いながら見ていたけど、そこまでじゃなかったし、別れのシーンもあっさりめ。物足りなく感じてしまったけど、控えめでしゃれてるのかな。
あとは、やっぱり子供がいる人の方が刺さるだろうなーとは思った。子供がいない私が見ても良かったけど、ちょっと切ない気持ちにもなった。
責任重大で、予想がつかない事ばかり起こる子育て、それはうんざりするほど大変だけど、同時にそれを凌駕する感動や成長や幸福をもたらすものである、ということが、作品から溢れているように見えたから。
私はもう経験できないことなのかな、と思うと、残念な気持ちになったのかも。そういう意味では、子供が欲しいけど出来ないとか不妊治療中とかいう方にはオススメはしないかな？
仲違いしていた兄妹の事情も温かい。精神的に不安定な夫より自分と息子を大切にした方が良い、とかつて諭した兄。兄の言う事は正しいと思う一方で、妹の夫も悪人じゃない。
かつての幸福だった家族の場面を見ると、捨てられない妹も間違ってないと思ったし、病気になったら捨てた方が良い、なんてことも無いよね、と思えたり。
エンタメ作品ではなく、地味で淡々とした日常を描いているのに、心に残るような作品。普段エンタメ作品ばかり見てしまいがちだけど、たまにはこういうの見ないといけないですね！
