HELLOPANDABOOK

カモン カモンのHELLOPANDABOOKのレビュー・感想・評価

カモン カモン(2021年製作の映画)
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アメリカ人の骨格は、太ってだぶついていても、顔だけは小顔でシャープ。自分のその中のステレオタイプを再確認できた作品だった。というくらいホアキンの横顔、モノクロームでキアロスクーロされた顔はフレームに美しく収まっていた。もちろん彼の表情やセリフ、演技がその陰影を際立たせてせいたのだと思うけど。ストーリーは、忙しさと慣れない通い仕事にかまかけて、毎夜、寝落ちしてパッチワークで見るという、1本を見終えるのに5夜くらいかけたので、ピンと来ない。ピンと来なくても、マイクと収音機に象徴されるように、瞬間、瞬間の人間それぞれの感情や言葉で繋がることは難しい立体化できない心象風景を、集めた内容だから、十分に心に残る会話やシーンはあった。ただ、俺は見えないものやカタチにしにくいものは、モノクロームではなく、俺の中では色がついていて、それはまわりのものであっても、やはり色がある、と思った。
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