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カモン カモンのcbapのレビュー・感想・評価

カモン カモン(2021年製作の映画)
5.0
自分が子どもの頃どんなことを考えて親と接していたか。
どんな悩みを抱え、どんな不安を抱き、何を幸せに思い、どんな夢をみていたのか。テレビや周囲の環境から大人や社会に対して何を考えていたか。どんな大人になりたくて、どんな社会にしたかったか。自分の役割は何か。生きる意味は何なのか。

思春期の頃?だったか、「人生とは諦めること」という言葉に妙に納得してしまい、幼少期の(まあ人並み以下しかないのだけれど)想像力や独創性を心にしまい鍵をかけ大人になった気でいた。
そして鍵が錆びた頃に自分が親になり、子供を管理し、𠮟りつけ躾けている。

子供に与えるべきなのは過度の教育や管理ではなく、安全と安心と関心…
(ん~、あっているのか分からないけど)
でも自分が子供の頃は、もちろん玩具も欲しいし、ゲームもしたい、テレビもみたい、お菓子も食べたい。でも1番は否定ばかりせず分かって欲しい。強制するのではなくかまってほしい。少し期待してほしいし、少し助けてほしい。

家族で過ごすのは好きだったが、お説教は長くて大嫌いだった。今日は何があったか話せと言われるのも嫌だった。クイズ番組を皆で競うのが大好きだった。自分の考えを否定され、反論すると屁理屈だと怒られるのが嫌で自分の事を話すのが嫌になった。勉強をみてもらうのが嬉しかった。そんな時間ないと言われ興味がないのだと感じた。関係の修復なんて常に強制的。それでも子供のほうが家族を大事と思っていたように感じる。大事にしていたというのとは別だけど。

いろいろ思い出してくる。

なかなか上手くはいかないけれど、これからの自分や家族との接し方が良い方向に向かえばよいな。
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