Sachiko

ミッドナイトスワンのSachikoのレビュー・感想・評価

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)
3.0

知り合いに勧められたし
メディアでも取り上げられてて
草彅さんの評判もよく
観てみようかな、と思った。

少し躊躇していたのは
何年か前に観た「黄泉がえり」
故竹内結子さんと草彅さん出演。

竹内さんの演技は素晴らしかったけど
草彅さんの演技はいまいちだったし
何よりも声がこもっていて
何を言っているのかわからない箇所が 度々あった。

今度の映画でも草彅さんの声が
聞き取れなかったらどうしようと
あまり乗り気になれなかった。

やっぱり、声は聞きとりにくい。
でも、黄泉がえりの時ほどではなかったかな。

草彅さんのドラマは好きで
優しい役をする時の声は好き。

でも、ちょっと怖い役とか
低く喋ると声が割れて聞こえない。
特に映画館では聞きとりにくい。

今回 LGBT 役ということで
話題になってたわけだが

同じLGBT役で生田斗真主演の
「彼らが本気で編むときは」は
本当に心が温まる映画だった。

テーマ的には、LGBT 、ネグレクト、毒親と、ほぼ一緒だけど。

斗真の映画は、本当に綺麗で
美しく切なかった。

草彅さんの映画の方が
現実的なのかもしれないけど、
どうしても、ミミズさんとか
ミッツ・マングローブとかに
寄せてるとしか思えないとこもあり
なんか映画の世界に入りこめなかった。

後半は画面が切り替わる度
色々 変化があってドキドキ。

死んだの?
死ななかったの?

せっかく奨学金でる通知きたのに
海に入っていってしまうのは何故?

絶望感?

バレエが出来なくなって
踊りながら飛び降りた友人。

コンテスト中なのに、
そのことを伝えたのは誰?

母役の女優
最初のシーンでは水川あさみとは
わからなかった。

化粧?女優さんって凄い。


佐藤江梨子は久しぶりにみた。

しばらく観てなかったから
どうしたんだろうと思ってて
ちょっと安心した。

そして、何故 R15?
今時の中学生には隠す必要のあるシーンあった?
むしろ、中学生にもみて欲しい。

それと 何度か出てくる
皆が言う言葉。
「なんで私ばっかり?」
この言葉を聞くたびに、
あなただけじゃないし、
私ばっかり、って思ってるうちは
そこから抜け出せないよ!と
それに気づかないと終わらない
不幸のループからは抜け出せない。

どうして誰も そこに気づかない?
と、モヤモヤしました。

きっと、映画を作った人が
皆を「幸せ」にはしたくなかったんだろう。
可哀想な人たちとしてみてるのだろう。

決して そんなことはない。
LGBTの人だって
ネグレクト受けてた人だって
男に貢いでボロボロの人だって
気づけば幸せになれるのに。

あくまでも、絶望的に書きたかったのだろうなと
感動ポルノ?的なものを感じた。

それって、逆に頑張って生きてる人に失礼なのでは。


と、モヤモヤした作品だった。




相変わらず とっちらかった感想になっちゃった(笑)
Sachiko

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