このレビューはネタバレを含みます
『良い作品なのは間違いないが、内容については色々考えさせられるし、考えたい。』
草彅剛さんの演技が絶妙で素晴らしかったです。他の方の演技や演出、音楽もいいなと思いました。…が、どうしてもネグレクトを受けた子供やセクシャルマイノリティの方が辛い思いをする、物語として"辛い思いをしなければならない"お話になってしまうのが観ていてしんどかったです。
海外に比べると日本の差別なんて〜なんていう人もいるかもしれませんが、日本の差別心も大概だと思うんですよね。いろんな個性を持った人がいる、ということを知ってもらう、考えてもらう上でこういうお話がある、必要なことは理解できますが…まぁこれはもう私の我儘ですが、やっぱり報われるストーリーであってほしい…！泣 いや、まったく報われてないって訳じゃないんだけども…。
と言うか、セクマイの友人もいますけど、明るく楽しんでる人もたくさんいるし、何かこういう環境下ではみんな辛い思いをしている、みたいなところには不幸に描きすぎて逆に差別っぽいというか。当事者の方のお話も聞いてみたいですね。
この映画はまたいつか観たいと思える作品には違いないのですが、いつかこういう物語自体が生まれないような世の中になればいいな、なんて考えちゃいましたね。余韻が残る物語でした。
ストーリー3
登場人物5
台詞/言葉3
演出4
テンポ3
音楽5
合計23/30
平均3.8
