リリーのエディレッドメインも素晴らしかったけど草彅剛も光っていた。
トランスジェンダーについて多様性や個性という言葉で受け入れられているかのように錯覚するが、実際はこの映画に描かれているように、自由とは程遠く生き辛さの方が多いと思う。
自分を曝け出して自由でありたいと願う一方で、周りの目を気にしながら自分を殺して偽らないといけないシーンに心が痛かった。
強い態度で凛としながらも必死で守ってる弱いところが場面場面で垣間見えて、それにも心がえぐられる。
一果を迎えに行くシーンも可愛いそうだった。
ハニージンジャーソテーも最後の場面からも
一果の心の中で凪が生き続けているのが伝わってきて救われたのかな。そう思いたい。
一果のバレエを見つめる表情は母親だった。
哀しいけど愛があって温かくて好きな作品だった。
