草彅サン凄すぎ。
所作がしなやか。フェロモンやばい。
あたしね、女になったからあなたのお母さんにもなれるの。
あまりにも残酷だ。
男ではなかっただけでどちらからも受け入れられないような。どちらからも異物として見られてるような。
自分の中にも知らないうちに当たり前が存在してて、生きてきた環境で知らず知らずのうちにこの人は特別なんだって思ってた。でも特別って捉え方によっては人と違うって思ってることだし、私はそういうの受け入れてると思ってたけどきっとまだ足りないんだなぁって。こっちの方がタチ悪いよなぁって。特別とか受け入れるとかそういうのまで無くなって本当に生きやすい世の中になるんだろうなって思った。
トランスジェンダーである凪沙が、手術を受けたことで悲劇的な最後を迎えてしまうという展開。観客の感動を誘うために、トランスジェンダーが不幸で、悲劇的な存在だという偏ったイメージに押し込められてしまっているのではないかという感想があるのはなるほどなと思った。でも人生もそうだけどそういう話、その人はそうだっただけっていう事実は忘れちゃいけないよね。
なぎさのコートを着て。なぎさのスワンを踊る。
イチカは何も望んでなかった。本当にみんなそのままでいて欲しかった。
こうするしかないっていう選択があまりにも悲しいものが多くて、堕ちるしかないような気がした。何かを得るために選ぶ選択肢がもっと増えて自分のままで生きられたらと願う。
女でいること。女に生まれても女らしさを求められたり。男に生まれても男らしさを求められたり。女だとか男だとか誰を好きだとかそういうのこうじゃなきゃいけないとかってのやめて欲しいよな。でもそういうの、周りの目とか気にしてんのって案外自分なのよな。
