このレビューはネタバレを含みます
ずっと観たい観ないといけないと思っていた映画。
最初から嗚咽止まらず号泣しながら観た。
一果、一果の母、凪沙、瑞貴、りん。誰にスポットが当たっても苦しくて。
うまく文章で感想を伝えられないけど
一果の踊りを初めて見た時の凪沙の表情。
そこから芽生える母性。
本当に美しいものを見たとき心は動かされるものだ。
あの瞬間、凪沙の中の少女が沸いて、美しく踊る少女への憧れ、それを守りたいと母性が芽生えたような気がした。(勝手な解釈です)
バレエの先生からお母さんと呼ばれるシーンでの嬉しそうな表情が忘れられない。
発表会のシーン以降辛い場面が多すぎるし少し極端に描かれているのではと思ったりもしたが、
身体にメスを入れること、実の両親にその姿を知られることも分かっていて、それほどの覚悟を持って一果を田舎へ迎えに行き、きっと大粒の涙を流しながら一人で帰ったのだ。そこから生きる気力も持てずただただ独りでいたのかと思うと本当に辛い。
そしてこれはりんの最期についての考え。
バレエは詳しくないが、白鳥の湖のオデットは湖に身を投げる。物語通りだ。
りんは最期まで白鳥の湖を踊り切った。
りんにとっての永遠の愛とは(物語では魔力から救うと言われている)なんだったのだろう。
魔力で姿を変えられた美しいスワン。
その姿も美しい。
だけど自分の思う本当の姿、いま在る姿、
どんな姿だって、愛を持って、愛を与えて生きるひとは美しいと思った。
なぜこんな思いをしないといけないのと泣いている人が世界にはたくさんいると思う、報われないこともきっとたくさんある、なにもできないしなにもしてあげられない。
ただ抱きしめてあげたい。😭😭😭
となった。
綺麗事だし自分だって全然できないけど、どうかありのままの美しい自分を認めてあげられますように。ほんの少しでもね。