美しくも儚い空気感をまとった作品でもあり、残酷な世界で最も美しい物語でもあった。
しょっぱい街のしょっぱい人々。
この世の中の生きづらさと、対照的に、
自由で美しい一果のバレエ。
本当の自分を隠して生きてる人たちは
どれほどいるのだろうか。
LGBTという言葉が共通語になり、言葉だけが身近でまだその実は全然身近になんてなっていないし、そういった方々の生きづらさの解決はまだまだこれから。でも人の生きづらさって社会レベルでなくても抱えている人はたくさんいて、毒親に育てられる子供もまたその1人。一つ一つの言葉や表現が心に闇を落としていくのを感じられた。
なんとも言えないやるせなさは残りますが、最近見た作品の中では群を抜いて心に残る作品でした。