このレビューはネタバレを含みます
前々から気になっていて、口コミの評価も高めだし、草彅剛が好きだったので勝手に期待値を上げてしまっていた。結論、個人的にはあまり好きではなかった。
草彅剛の女装姿は思っていたよりも美しく女性らしいなと思ったけど、母親としての振る舞い、特に抱きしめる時の仕草に違和感があった。2人でプリエを踊ったり、料理を食べる時のシーンなどは良かったんだけどなぁ…
あとは子どもの福祉の観点。これはなんていうか母親のキャラクターがブレすぎていてよくわからない。
白鳥の湖のオマージュってことは納得だけど、ちょっと思っていた以上にわざとらしい悲壮感が多すぎた。あとちょっと死を軽視しすぎなような気もする。あと確かにLGBTQの風当たりの強さや苦しみがあるとは思うけど、死に至る結果にしなくても良かったんじゃないかと思う。
バレエと女の子たちの演技はなかなかリアルで良かった。その分、草彅剛がちょっと浮いていた気がする。
『彼らが本気で編むときは』と状況が似ていたのでどうしても比べてしまって、あちらの方がもう少しリアリティがあって、子どものことを考えた映画だったなと思う。あちらのラストも微妙だけど…なんかちょっと感情移入しにくい、フィクション感が思っていた以上に強かったのが残念。
あと個人的に面白かったのはあの親子は風営法の摘発に貢献しすぎじゃね？ってところ。笑
