このレビューはネタバレを含みます
トランスジェンダーを理解してもらおうとする描写が10年くらい古いように感じた
主人公が幼い頃海パンが嫌だった話とか、わざわざそんな分かりやすい話をいれなくても…と思ったが、実際世間の理解度は自分が思っているより低いのかもしれない
悲劇的なラストも好きではない
悲劇のヒロインとして同情を集めるよりも、強かな女性として勇気を与える展開の方が好みだった
「女性になったから母親になれる」というのも母性信仰だし、友人の死も美化されているように見えるし、気になった点をあげればきりがない
しかし、凪沙と一果の関係性は素晴らしかった
お互い人を信用できず攻撃的な態度を取ったり拒絶したりしていた2人が打ち解ける姿はとても微笑ましかった
特に夜の屋外で一緒にバレエの練習をするシーンが印象的
(おじいさんの意味深発言はいらなかったが)
