2024年81本目
トランスジェンダーの女性とネグレクトされた中学生の少女、それに親のアクセサリーとしか見られず、人間扱いされない少女など、社会の中で疎外され傷ついた女性たちのシスターフッドの物語。草彅剛はじめ俳優たちの演技も良く、暗く切なく物語の中にもたくましく生きる女性たちの姿が描かれ、なかなかパワフルな映画だった。
気になったのは、後半の草彅剛演じる凪沙の描写。劇中であまり詳しく説明されないが、トランスジェンダーについてのいらぬ誤解を生みかねないのでは…と、ひっかかる面も。この映画はトランスジェンダーの苦しみを描き、見る者に共感をもたらすべき作品なので、そのあたりの描写にこだわる必要があると思うが、もう少し調べてみたい。
