ミッドナイトスワンって2人のことか、と冒頭で納得。夜の湖では本当の自分でいられるけど、朝になると白鳥に戻ってしまう。
部屋にある衣装をチラッと見るシーンは、凪沙さんに対する偏見の目を表してた訳じゃなかったんだと、衣装をこっそり着てバレエの練習をする後ろ姿を愛おしく感じた。
心の性別の中に、母性本能が目覚めたんだなあ。誰も気付かない傷に気付いて、必死に反抗する子供に対して優しく包み込むなんて、お母さんじゃないと出来ない。娘の愛に触れてどんどん明るくなる表情や、バレエのシーンは本当に美しくて、涙が出て来た。凪沙さんに母や女性としての憧れや親しみがあったんだなと分かる最後のシーンも良かった。
後半に展開が詰め込まれててえ、そうなる？と思うこともあったけど、居場所の無い2人の、しっかりとした愛の物語だった。
凪沙さんが田舎のお母さんに私は病気じゃ無いから治らないのってきっぱり言ってたシーンが印象的だった。愛を見失った時、また見返そう。
