剛太郎

ミッドナイトスワンの剛太郎のレビュー・感想・評価

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)
4.8
3回目鑑賞
(一度目の感想は↓に)
見る度に😭のツボが変わるんです 今回は髪を切って就職した凪沙と一果の朝のシーン😭 自分の為に犠牲をはらって昼間の仕事をしようとする凪沙に彼女を大事に思うからこそ反抗的な態度をとってしまう一果 一果の気持ちが解るから 優しくよしよしするだけの凪沙…言葉少なくても 二人の心が通い会うのが痛いほど解ります 台詞じゃなくて 演技と演出で人の気持ちが迫ってくる! 優れた脚本はこうなんだなって思った
泣ける映画です!って書きたい訳じゃない でもくぐっと💧来ちゃいます
そして一度目から緊張感はずっと変わらない もう見たんだからそんな緊張しなくても…と思うのですが 画面から来る空気が気を許させないものがある





先行上映会で鑑賞
(前回のレビューは↓に保存してます)

予想通りショッキングなシーンが いくつも有ったのですが マイノリティの人達の現実の陰にはもっと悲惨なものがあるのかもしれない
監督はその陰の部分をごまかさずに描きたかったのだろう そしてそこに射す一条の光が一果なのでしょう

凪沙は一果の中に自分には果たせないであろう夢を見つけ 彼女を育てる母に成ろうと決心する しかし実の母親と一果の絆を見たときに 母に成るには完全な女性にならなければ…と焦りで 夢が執着になり彼女を追い込んだように思えて胸が詰まります

一果が凪沙の元に戻ってから母娘として過ごせたひととき 凪沙は夢を叶えたのでしょう

明るい海 踊る一果を見つめながら凪沙は自分も白鳥になって幸せに羽ばたいたと思いたい

スクリーンから感じる圧倒的なパワーに見ているこちらも受け止める力が必要でした こんな感覚は初めてかもしれない

俳優さん皆素晴らしいのですが 映画はやはり参加した人々の総合力だと改めて感じました

悲しく辛いストーリーですが それに勝る希望と深い愛の物語でした

たくさんの人に大画面で見てほしい映画です





以下 ↓は前回のレビューです
草彅君のファンです 小説を読んで安易な救いが無い ハードな内容にすこしビビってますが 彼の体当たりの演技が見られると思うと やはり期待の方が大きい。 彼はいつも 演じるキャラクターになりきる でもそこには草彅剛という人の感性が生きている ミステリアスな役者です。 2つの性の狭間にある苦しさや 自分よりも大事な人のために女になることより母になることを選んだ凪沙の葛藤や喜びを 彼も迷い苦しみながらも 楽しんで演じたのでは…若い人に草彅剛という俳優を是非是非 見てもらいたいです。
剛太郎

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