ある方に勧められて先行上映鑑賞。
今まで明るい映画ばかり選んでいて幸せな気分になっていたけど
映画とは本来こういうものだったと思わされて、終わった直後よりも映画館を出て歩いている時に後から後から涙が出てきて止まらなく落ち着かない気持ちが続いた。
メッセージがあるとかそんな簡単なものではなく映画全体、出演者全員が全身でこちらに向かって「生きろ」と強く熱くではなく静かに訴えてきた気がした。
こんな感覚は久しぶりだった。
前知識を入れずに観て序盤あまりにも哀しく辛く心をえぐられるようだったけど合間合間に一筋の光のように救われる温かい場面が出てきて救われた。
草彅さんはもう凪沙そのもので、悲しいくらい愛に溢れていた。切なかった。
もう本当の母になっていた。
知識がないのでわからないのだけど監督は最初からこの役を草彅さんに決めて進めていったんだろうか。そして一果も。
どうやってこの子を見つけてきたのか、もう感心しかない。
この2人でなければ絶対にこの空気感は出なかったと思う。
本当に観てよかった。
バレエを夢見て8年頑張っていた、大切な娘に会いたくてたまらなくて早く家に帰った。
生きにくい世の中と一言ではいえないくらいの壮絶なものだったけど希望の光があってそれは本当に美しかった。
終盤の海のシーンは一生忘れられない映画のシーンになると思う。
勧めてくれた人に本当に感謝。
