このレビューはネタバレを含みます
見終わった瞬間には頭の整理が追いつかなかった
主人公凪沙の人生は、「どうして私だけ」の連続であったろうし、それを仕方なく飲み込んできたのではないか
一果と共に暮らす中で、少しずつ彼女に芽生える、きっと初めてで、戸惑いもある感情
一果のバレエの才能を伸ばすために、出来うる限り力になろうとする、深く大きな愛
その愛こそが彼女自身をある意味追いつめてもいくのかもしれない
ただ最終的に凪沙は幸せであったのだと信じたい
数年後…
挨拶もろくに出来なかった一果が、凪沙の願いをかなえた姿
キチンと顔を上げて、自分の足で歩いている
その足元の赤いハイヒール
一果に、凪沙へ、女性としての最大限のリスペクトを私は感じた
