息吹

ミッドナイトスワンの息吹のレビュー・感想・評価

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)
5.0
辛目にスコアをつけたとしても、やっぱり5.0になりますね、この映画は。
とにかくこんな難役、剛くんはよく受けたなと思ってしまうくらいの凄い内容で、その難役をやり切った剛くんは凄いです。
そして、音楽(ピアノ)を担当された渋谷慶一郎さんの音色が耳にこびり付いて離れず見終わっても聴き続けていたくて、映画館を出てその場で音楽を入れて聴きながら帰路につきましたが、聴けば聴くほど、凪沙と一果のいろいろな思いが呼び起こされちゃって、ずっと涙目のままでした。
はぁ〜、本当に凄い映画でした。
トランスジェンダーの方や、なんとなく自分の居場所があるようで無いと感じている方だけではなく、多分、皆んな少なからず生きづらさみたいなのは感じたことがあって、だからこそ、皆んなに観てもらいたいかなぁ。
愛情、母性って、ちゃんと育つもので、命懸けで護りたい存在が出来た時、人って物凄い犠牲を払うことになっても貫くくらいの強さまで兼ね備えることが出来るんだなぁって、凪沙の思いや覚悟を草彅剛という俳優の姿から凄く感じて、また、一果の姿がいじらしいと言うか、護ってあげたくなってしまう新人さんらしからぬ演技に、度肝を抜かれた感じです。
渋谷さんのピアノといい、本当に素晴らしい映画で、期待以上でした。
ハァ〜、嫌でも暫く余韻に浸ってしまう映画を久々に観ました。
もう1本映画を観ようと思っていましたが、今日はこのまま帰ろう、余韻に浸りたいと強く思いました。
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