このレビューはネタバレを含みます
愛してるんです
戦争は
最前線で戦ったり、敵の攻撃で住むところや家族をなくした者だけに傷痕を残すのではなく
間接的に関わりをもったり、悲惨な状況を知ったりした者の心にも暗い影を落とす…
もしも自分の愛する人が
自分が手を下したわけでもない戦争の
名もなき現地の子どもの死によって
心を蝕まれてしまったら…
終盤のアイコのエピソードを観ながら
病んだ里中が注ぐ歪んだ愛情の表現、爆弾作りを懸命にやり遂げる
何故そこまでできるの?と
…愛してるんです
その愛の形
爆弾製作を伝え終えてこの世を去った里中
彼の意思を長い歳月、胸に抱えて一人で生きてきたアイコのことを思うと胸が詰まる
そこから
テロに繋がるほどの愛憎
ただ、この映画では少し語りが不足している気がして
99分、観やすい長さだけれど
もう少し掘り下げてくれたらまた違ったかな、と。
西島秀俊のこの手の役柄はハマりすぎ
鶴見辰吾はチコちゃんの再現ドラマにしか見えなかったのはご愛嬌ということで
War is over
この時期に毎年何度も聴くJohnとyoko
今年は渋谷も少し違うクリスマスの景色になりそう…