moco

天才ヴァイオリニストと消えた旋律のmocoのレビュー・感想・評価

3.6
ホロコーストで家族全員が被害にあってしまったら、その家族は生きた証が失われる。。。
それは考えた事が無かったのでゾッとしてしまった。

そんな家族が沢山居るだろうと、作品を越えた悲しさがあったけど、本作では""個""を越えた""ユダヤ教の愛""を知る事が出来て救われた。
書物が残せない中に残せるもの。それは唄だった。
唄の中に、亡くなった人達の名前が綴られ受け継がれ、唄の中で生き続ける。
そんな唄の存在は知らなかったし、自らの命さえ危ぶまれる中、相手を敬う気持ちを持てた人達に感銘を受けました。

本作は、類稀なバイオリンの才能を持つユダヤ系少年と、イギリスのバイオリンの為のホストファミリーの少年の35年に渡る人生を追うミステリー。

ミステリーとしては、前半は申し分無い作品。後半は前半に比べると前のめり感はなくなってしまったけども、物語のストーリーテラーのティム・ロスは良かった。
後半のクライブ・オーウェンが残念で仕方がない、いゃ、クライブが悪いのではなくて、急ぎ足の後半脚本とミスキャストのせいかな。クライブが全く天才バイオリニストに見えないのは致命的だと思うのです、少年期と中年期の演奏が良かっただけに。。。

特に少年期を演じるマジの""天才""バイオリニストの演奏は度肝を抜かれました😳生まれて僅か十年余りでこんなにも「音楽」を体で表現出来るなんて😳これを拝見できるだけでも鑑賞の価値は有り、ということで😚




511


ーーーーーーーーーーーーーーー
下の子のオジィオバァ孝行が昨日フィナーレを迎えました。4年間、宥めなて宥めなて泣きながら続けてくれたバイオリン。
本人の弓の使い方は私も上手だと思うので辞めてしまうのはもったいないと思う一方、本人の意志反する音楽精神で続ける習い事は意味が無いと心底思うので、これにて終止符。
今どき珍しい軍隊のような厳しい中学で、新しい仲間と共に学業と部活に専念してもらうべく、新たな門出を気持ちよく祝いたいと思います。

難しい楽譜に体当たりで頑張ってくれてありがとー😽かわゆい娘ちゃん🤗
moco

moco