Shinokichi

ファーストラヴのShinokichiのネタバレレビュー・内容・結末

ファーストラヴ(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

どんなことでも最初の経験が後々の人生を大きく左右していくのだなと再認識。
自分を形成する幼少期に植え込まれた価値観への矛盾や葛藤(ある漫画のまるっと受け売りですが)生まれ育った環境ってとても重要。なのに選ぶことが出来ない理不尽。
虚言症は自分を守るために身につけざるを得なかった場合もあるのだと知る。
虚言症な人が身近にいたけど、保身術として身に付けなければならないような過去があったのかもしれない。

本当の動機なんて他人が理解出来ることじゃないのだと思う。もっともらしい自分の理解が及ぶ範囲に近付いてるそれを動機だと解ったような気になって位置付けているだけではないのだろうか。自覚なく正論ぽいこと並べてくる人の方が言葉のナイフで傷つけてる気がした。

それでも誰かに少しでも気持ちを吐き出したくて共感してほしい欲望があるのだと思う。
逆に言いたくない過去はそれとして受け止める度量の広さこそ優しさで我聞さんのような人に出逢いたいし、なりたいし、そんな人ばかりだったらもっと生きやすいのにね。

板尾創路の猟奇的な役がここのところ多い気がする。本当に恐怖しか感じない怪演なので、またケータイ大喜利のほっこり板尾創路を観たいものです(ケータイ大喜利復活願う)

遅読すぎて小説苦手なのですが、原作に手を伸ばしたくなりました。
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