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由宇子の天秤のmasaのレビュー・感想・評価

由宇子の天秤(2020年製作の映画)
3.9
正義と悪とは表裏一体である。
何が真実なのか、正しさとは何なのか、考えさせられます。

女子高生いじめ自殺事件の真相を追うドキュメンタリーディレクターの女性が、学習塾を経営する父のある行動で、究極の選択を迫られる話。
春本雄二郎監督。

ドキュメンタリーディレクターの由宇子は、女子高生いじめ自殺事件を追っていた。
そして、テレビ局との確執を乗り越えて、いよいよ真相に迫りつつあった。
そんな時に、学習塾を経営する由宇子の父が起こした、とある行動を知り、由宇子は衝撃を受けることに…

真実を追い求める立場の人間が逆に真実を隠す立場の人間にもなる。人間とはなんとも世知辛い生き物でしょう。

しかし、まさかの父の行動…

ネット社会の今、誰にでも降りかかる可能性がある困難は、自らの価値観を試されることになる。

由宇子の、自身の仕事に確固たる信念を持つ姿は非常に魅力的にカッコ良かった。結局真実と嘘とを天秤に計ることになるが…

由宇子役を演じた瀧内公美さんの存在感が非常に際立ってとてもいい役者さんだと思いました。
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