このレビューはネタバレを含みます
皆言ってるが、凄いものを観たような気がするけど言語化が難しい映画だった…面白かった。人に1番勧めにくい感じ。
状況も心情も込められたメッセージも複雑過ぎてとても一回じゃ受け止め切れないが、ラストの駐車場でのシーンで完璧に入場料の元は取ったな、と思った。圧巻。悪人は1人も出てこない、というのがリアルで残酷だった。
どこまでも真摯で温かい由宇子に萌が心を開いていき、父との距離が縮まり、未来を描く。その過程がたまらなく愛おしかったし、崩れるのがあまりにあっけなくて言葉が出なかった。
色んな可能性が見えるのが楽しいし辛い。おそらく嘘も本当も絶妙に入り混じっているし、誰かが悪い訳じゃない。どうするかに正解も無い。ただ、由宇子との日々での萌の言葉や表情は本当であって欲しいなと思った。