ジャーナリズムについて考えさせられる系です。まさに「天秤」というタイトルにふさわしく、どうすべきか・・を問う作品です。
2時間半の長尺ですが中弛みなく、終始画面から目が離せないって感じでした。
やっぱり瀧内公美さん好きだな〜。
自分や身内に非があったり何らかの不利益が起こる可能性があっても、隠蔽せずに、真実を正しく公表できますか?(≒ジャーナリズム?そもそもジャーナリズムの定義が曖昧だけど。)
でも、真実をそのまま明らかにすることが正しいこととも限らなくて。
明らかにすることで、多数の関係者に迷惑がかかったり悪影響が及んだりする可能性があるなら、隠蔽するかもしれない。
でも、マスコミが、視聴率や発行部数などの数字を取るため、商業主義のために、事実を曲げて報道することと比べて、背景や理由がどうであれ、「隠蔽した」ことに変わりはない。
でも、お金を稼いで生きていかないといけない以上、たとえ真実であろうとも、社会的弱者に光を当てる報道ばかりでは食べていけないよね・・・
どうしたらいいんだろう。
人間って仕方がない生き物だよなぁ。
と、答えが出ないままなんだか途方に暮れました。