めい

由宇子の天秤のめいのレビュー・感想・評価

由宇子の天秤(2020年製作の映画)
4.5
誰かのレビューを読んでからずっと観たかった作品。良い胸糞でした。

すぐに誰が悪者かわかって最終的に懲罰されたり、主人公が失敗を乗り越えて成長したりっていうわかりやすい設定とは少し違って、「ん?これは…このあとどう動くんだ?」と主人公の正義に違和感を感じながらストーリーが進んでいく。

ゆうこは事実に向き合わず、すべて自分が考えたストーリーになるよう、ことあるごとに悪手を選択してしまいます。(悪手がどうかは人によるかもしれませんが)

彼女が描いてるストーリーはわかりやすいので、それを考えると、その通りになっていることもあれば、そうはならないこともあってリアルだなあと思いました。

自分だったらどうするかなあと思いながらみんな観ていると思うので、いろんな意見がみられて観た後のレビューを読むのが楽しいですw

私だったら萌(の身体)を助けるかなと思います。ただ、ゆうこと違って事実を聞いた以上は最初から秘密にすることを約束はしないと思います。もしかしたら親と自分の仕事がなくなって世間から叩かれてることになったとしても。

結局、何かを得ようとするときには何かを失うリスクを負わなければいけないと思うのです。

(こんな人におすすめ)
・正解がないことを考えるのが好きな人
・人間の葛藤を描いた作品が好きな人
・じっくり観るタイプの映画を探している人
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