残酷な現実と真相、そして正しさとは何かを考えさせられる映画。
ドキュメンタリー監督の由宇子が女子高生自殺事件の取材と、塾講師の父が生徒を妊娠させてしまったという告白の二つの出来事の中で、真実と正しさの間で揺れ動く話。
とにかく陰鬱な展開で最悪な展開が続く、真実が誰かを傷つけることもあるし、誰かを守る為の嘘で誰かが犠牲になっていることもある。場合によっては事実を隠した方が救われる場合もある。
由宇子の決断、彼女の中の天秤が傾いた結果のラストは思わず見入ってしまう。
誰も幸せにならない結末の中、由宇子の決断の是非を考えさせられてしまうEDの入りは良かった。
