ソウキチ

アントマン&ワスプ:クアントマニアのソウキチのレビュー・感想・評価

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今回量子世界が舞台ということで、アントマン最大の魅力である「見慣れた部屋がバトルフィールドになる」「日用品が兵器になる」といったスケール感のバグを駆使した演出が完全に封印されているのではと観る前は不安でした。

その不安は的中し、終始既視感だらけの粗悪品のスター・ウォーズのような映像を見せられ、おまけに画面も音もずっとうるさいため見終わったあと頭痛がしました。

脇役のキャラクターも紋切り型で「もう何度目だよこういうの…」ってなるし、ギャグも全部すべっている。何より肥大して崩壊気味なリアリティラインをもはや整備する気は毛頭ないのだろうなと感じる風呂敷の広げ方。

少ない褒めポイントとしてはジョナサン・メジャースの演技ですが、今後のカーンよりもクリード3の方が楽しみになりました。

フェイズ5の皮切りであり次なるラスボスのお披露目ということで、サーガの重要作になるであろう今作が、MCUワーストクラスの出来では今後にも期待できないかもしれない。悲しい。

試写会にて
ソウキチ

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