たくみ

アントマン&ワスプ:クアントマニアのたくみのレビュー・感想・評価

3.4
フェーズ5の始まり。
アントマンが始まりを務めるなんて凄いですね。
しかもたまたま形式的に努める事になった訳ではなく、アントマンで重要になってくる「量子世界」に大いなる脅威が存在して、、、
というマジで新しい物語のスタートを宣言するものになっていました。

今までのMCUで観たことがない世界観だという事は間違いないと思います。
散々言われてる『スターウォーズ』っぽいというのも納得です。

以下、ネタバレ全開で感想を書きますので見たくない方はご注意ください。


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「量子世界」を描いた作品としては面白かったけど、「アントマン」としては観たいものが観れなくて残念でした。
こればっかりは仕方ないのですが、やっぱり前2作の街でアントマンが大きく/小さくなって戦うのが好きです。

ストーリーもイマイチ乗れませんでした。

抑圧された民衆が反乱を起こして戦うのは『エンドゲーム』。
キャラクターデザインは前述の通り『スターウォーズ』。
カーンを蟻がボコボコにする展開は『ジュラシックワールド』。
全部既視感があって「いや、もうそれほかの映画でやったじゃん」という気持ちがどうしても拭えませんでした。

物語もスコット/キャシー班、ホープ/ジャネット/ピム博士班の2軸で展開されますが、切り替えが多すぎてノレなかったです。
イチイチリセットされる感じがして、『ジュラシックワールド』でも同じ事感じたなと思い出しました。

じゃあ今作を最高のVFXでやってくれているのかというとそうでもない。
特に前半のVFXの粗さが気になって仕方なかったです。
見たこと無い世界観をVFXで表現しているのは素晴らしいのですが、その質が気になりました。

M.O.D.O.K.もあのレベルなら出さなくても良かったのでは、、、?
狂人として描かれているけど、別にM.O.D.O.K.である必要がない。
オリジナリティがなく、それで最後に「おれもアベンジャーズになれたかな」とか言われても響かない。
M.O.D.O.K.出すなよ!と言いたいわけではなく、それなりに人気のあるキャラクターだからこそもう少し魅力的に描いてほしかったです。


演者はとにかく素晴らしかった。
とにかく本作はカーンを演じたジョナサン・メイジャーズが素晴らしすぎる。
絶望を与えてくる圧が凄かったです。
『LOKI』で演じた「在り続ける者」の飄々とした感じとは180度違う演技をしてくるジョナサン・メイジャーズ天晴です。

キャシーを演じたキャスリン・ニュートンも最高です。
『ザ・スイッチ』とか観てたから、MCUに参加すると発表あった時、なんか嬉しかったな。
親譲りの正義感が溢れ出ていてよかったです。
もうちょっと彼女の物語を丁寧にやって欲しかった感もありますが、それは今後に期待です。

あとこれは勝手な妄想だったのですが、

カーンをラスト倒すためにホープが戻ってきて、
個人的にはスコットとホープがそのまま量子世界に取り残されてしまうが娘を守るために残る道を選んだという展開だと思っていたけど、
あっさり帰って来れてたので考え過ぎだなと反省しました。


【その他メモ・独り言】
・人間の穴って7つじゃない?
・大きくなったら柑橘系食べたくなる。
・ゴジラ
・スパイダーマンじゃなくて虫マン。
たくみ

たくみ