cinemageek

アントマン&ワスプ:クアントマニアのcinemageekのレビュー・感想・評価

4.0
アントマン&ワスプ:クアントマニア

量子 の quantum
熱狂 の mania
の造語

監督/ペイトン・リード
 アントマン(15)
 アントマン&ワスプ(18)
 過去2作の監督

 イエスマン “YES”は人生のパスワード(08) 
 これがめっちゃ面白いのでおすすめ


マーベルスタジオの 一大プロジェクト MCU

フェーズ5が始まり その一環として公開されたアントマンのクワントマニア

新規展開にむけての種まき的なフェーズ4の流れから大きく変えて いかに強大な敵に対してヒーローが様々な苦悩の中から希望を見出す作品になっている

アントマンといえば アイアンマンのように スーパーテクノロジーを 駆使し、強さのバージョンアップをしているわけでもなく

マイティソーのように神の力を持っているわけでもなく

ハルクのように 超人であるわけでもないし

キャプテンアメリカのようにそもそも強化されたソルジャーではない

そんな普通の人(といってもアントマンスーツを着て)活躍する映画であるだけに 最も 最強の敵といわれる征服者カーンに対して どのような戦い方ができるのか?というのが一番の見所


またカーン、ピム博士の対峙も明確なポジションとして見どころになっている。

どちらも科学者であり、悪用を避けるために世間と距離を起き正しく使おうとするピム博士

科学の力を使って自分の世界を作り上げようとする征服者カーン

この対極に位置する2人。

一人ですべて手に入れようとするカーンに対してピム博士には家族がいて、アリがいる。

ピム博士を見下したカーンに対してピム博士の会心の一撃…とも言えるシーンは観ていて小気味の良いもの。
このあたりはヒーロー映画らしい演出であり、アントマンの映画らしいところとも言える。



マーベル作品らしいド派手な CG によるエフェクトや演出シーンがたっぷりとあるものの アントマンらしい一面もしっかりと含まれており 過去二作品を見ていた人からすると とても楽しめて見応えのある映画として仕上がっている

しかし やはり過去の2作品に出ていた ルイスによる 回りくどくもコミカルで楽しい状況説明といったシーンが全くないのは アントマンシリーズの定番シーンが好きな人からすると物足りない映画になっているとは思う

それゆえに評価が別れるのは仕方ないだろう

その一方で MCU のフェーズ5としての映画を考えた場合 強大な敵に対して アントマンがどのように立ち向かうのかということに関してはいきなり感があるかも?


ただ、続編ならではの導入のハードルの高さというものはなかなか難しく見えてしまう部分は正直ある
そのため、これからMCUを知る人がいきなりこの映画を観るのはおすすめできない部分はある

加えて昨今のマーベルシリーズ特にこの MCU に関してはテレビシリーズを見せようとする商業感が最後の最後にあるのも 賛否出る原因の要因の一つとして仕方ない部分はあるとは思う


その一方で 他のキャラクターのシリーズがさらに続きさらに新たな展開を迎えるという区分での MCU への期待感っていうのは出てくるのは当然とも言える

2つのオマケ映像 MCU らしい ファンを楽しませてくれるカットがあるのでエンドロールが最後の最後まで終わるまできちんと見るのをお勧めする


ロキでカーンは31世紀の地球に暮らしてた科学者であったことが明かされている。
またムーンナイトでも存在が示唆されている一人だ。

それゆえにこの作品を含めてMCU全体像はTVシリーズもみていく必要がある。
熱心なファンであればすでに追いかけているだろうし、ハマっていく人はディズニープラスに入会して観ることでMCU全体をより深く楽しめるようになるだろう。


このように映画だけを観ていてはわからないのが、MCUいなっている。
その流れでアントマン新作として。フェーズ5の始まりとして、この映画は アメリカの評価では真っ二つというのがとてもとても納得できる結果になったともいえる。
cinemageek

cinemageek