平日朝イチのIMAX3Dのど真ん中でほぼ視界がスクリーンという好位置で鑑賞。
ガーディアンオブザギャラクシー(以下GOTG)ばりの人間以外はほとんどCGIで作り込まれたリッチな映像の連続は凄かったがそればかりなのではかなり食傷気味。
見たことの無い量子世界は顕微鏡で見た微生物が巨大だったりナウシカの腐海をカラフルにしたイメージだったり征服者カーンによる近代大都市の世界観は見応え充分あった。
クリーチャーもGOTGのエイリアンのような個性豊か。
肝心のストーリーは量子世界で30年も生きながらえていたジャネットの謎が明かされるのと強大な敵カーンの企みが判明。
それと家族愛、故郷を奪われた者たちの革命を盛り込んであり全然飽きさせずダレない展開で良かったがMCUを全部観てる自分は非常に楽しめるが一本の独立した映画としてはなかなかキツい内容かと。
ここまで世界が広がり更にマルチバースで登場人物も増えてくるとMCU疲れを起こしている人もいると聞くので舵取りが難しい所。
もはや連続活劇というコンテンツとして映画とドラマと楽しむ層相手にしか商売しないかのような作りで行くマーベルスタジオにこれからもついて行く所存。
モードックとアリの扱いが意外と胸熱で良かった。
一作目、二作目のテイストが好きな人からしたらかなり印象が違うがこれはこれで変化があって面白い。
しかし泥棒仲間の不在や量子世界という未知の世界なのにどことなく溢れる既視感で物足りない部分がかなりあるのは事実。
あと全体的にVFXシーンが多いのに画面が暗く予算不足が見え隠れしてなかなか厳しい箇所も散見。
とはいえ一定以上のクオリティを短期間作りづけるのは凄い。流石に次からはペースを落とすらしいが。
それにしてもスコット以外の家族、頭良すぎ!