このレビューはネタバレを含みます
「自分の好きなアントマンはもう終わってしまった。」
鑑賞後、いや物語序盤でそう思ってしまった。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、ドクター・ストレンジに続いて好きなMCU映画作品がアントマンだ。
小気味いいテンポで繰り広げられるコメディと現実世界にて行われる拡大・縮小アクションという2つの点がアントマンの好きな部分。
フェーズ4以降、下降気味になってしまったMCU熱をなんとか上げてくれ…!
そんな願いも込めて鑑賞したアントマンであったが、残念ながら期待を超えることはなかった。
物語のほとんどは量子世界にて展開される。
現実世界で行われるからこそ活きた拡大・縮小アクションは、大きさのわからない量子世界では面白みに欠けてしまう。
フェーズ5の皮切りということで物語はカーンという悪役の説明に終始してしまう。
そのせいもあってかシリアス強めのストーリー。
私の大好きなルイスは何処へ行ってしまったのだ…
アントマンに期待したコメディは完全に息を潜めてしまった。
ここまでアントマン色を消すならカーンが主役の物語でよいのでは…?
量子世界での絵面はほぼスター・ウォーズ。
頭兵器のモードックと半透明ピンクスライムだけで押し切るのは流石に無理がある。
ジャネットとホープ、スコットとキャシーによる親子の物語も不発に終わってしまった印象。
ただピム博士に従順なアリたちはかわいいしマイケル・ダグラスはかっこいい。
そんなこんなでアントマン色ゼロのストーリーと既視感満載の量子世界でのお話でした。
またスコットは別の世界に迷い込んでしまったようで。
カーンの兵隊が某サイエンス系YouTuberのスーツにしか見えない…
ムーンナイトはいつどこでクロスオーバーしてくれますか?