きゃんちょめ

アントマン&ワスプ:クアントマニアのきゃんちょめのレビュー・感想・評価

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【「わかる」とは「操作できる」ということ】
「たとえば、「ガスガスモス」ということばがあったとします。これ、知ってますか?このことばは、僕がいま作ったので、誰もこのことばの意味を知っているはずないですよね。「そのことばはどういう意味か?」と聞かれたとき、「ガスガスモスとは、時間と空間を超えた次元において起こる指数関数的共鳴である」と答えたとします。そんな意味を言われても、わけがわかりません。ぼく自身、何を言っているのか分からないんだからね。それでも、「カスガスモスが起こることの基準は何か?」という質問に、「犬がワンと吠えることだ」と答えたら、それで「カスガスモス」の使い方は分かります。いま「カスガスモス」が起こっているかどうか判定できるし、カスガスモスを起こしてくれと頼まれたら起こすことができますよね。基準さえ分かれば、「指数関数的共鳴」というのは何なのか、「時間空間を超えた次元」ってどこにあるのか、などと難しく考える必要がありません。子どもでも「カスガスモス」を正しく使うことができるんです。だから、ことばを使うためには基準を知ることが重要なんです。」(土屋賢ニ著『あたらしい哲学入門 なぜ人間は八本足か?』、95頁より引用)
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